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| ポジティヴに行こう!!!!!!
『何を急に言い出すのかと思ったら、「ポジティヴに行こう!」だって??
いやいや、そんなに簡単に言わないでくれよ。とてもそんな気分になれる現状じゃないんだ。 「そっちはどうだい?うまくやってるかい?」だって? いやいや、君の知ってる通り、こっちはどうにもならんよ。 仕事だって恋愛だって自分がやりたいことだって、なかなかうまくいかないものだよ。 「だからこそポジティヴに行こう!」だって?? いやいや、そりゃまあ、そんな気分にさせてくれる音楽でもあればそういう気になるのかもしれないけどさ。』 以前「デビューアルバム特集2008!!!!!!」の記事で自分は、「mixi世代の自分達には、世界を一瞬でカラフルに染め上げてしまう圧倒的なポジティヴィティを持った存在が必要だ」と書いたが、 今回は個人的に「08年的世界3大ポジティヴィティ」と言える存在をご紹介。 ![]() まず紹介するのは、このブログでも何度か触れてきたLOS CAMPESINOS!。 自分は彼らのことを「世界のハチクロ・バンド」と名付けたい。 男女混合の7人組である彼らは、性急なビートと共にギターの単音フレーズが所狭しと駆け回る曲調に乗せ、メンバー全員での大合唱コーラスが繰り広げられるその様からは、ひたすら今を生きることに対して真っすぐな『ハチミツとクローバー』の登場人物達による、泣いて笑っての青春ドラマを思わず連想してしまう。 しかも彼らは、デビュー作『HOLD ON NOW, YOUNG STAR…』の最終曲にて、 “one blink for yes. two blinks fo no. sweet dreams, sweet cheeks, we leave alone.” (瞬き一つはイエス。瞬き二つはノー。スウィートな夢、スウィートな頬。僕らは一人ずつ去る) と歌っているように、すべてが思い出に変わる日がいつかやって来ることも知っている。 だからこそ彼らの曲からは、若さ故に生き急ぐあの胸の高まりと青春の煌めきを感じ取ることができるのと同時に、それと同量の切なさと儚さも感じ取ることができる。 さらに彼らは、「僕らの七日間戦争」が与える影響が「僕ら」の中だけでは終始しないことも知っている。 目の前の試練につまづきながらも、顔を上げて立ち向かうハチクロの登場人物達に誰もが背中を押されたように、今まさに何かが起こりそうな期待と予感を、実現へと導く圧倒的なポジティヴィティを掲げる彼らが鳴らす音楽こそ、正真正銘のポジティヴ・パンクだ。 LOS CAMPESINOS!/My Year In Lists ![]() 続いては、08年最大の注目を集める平均年齢17歳の新人バンド、Cajun Dance Party。 シングル「THE NEXT UNTOUCHABLE」がヒットしたことから始まり、昨年の時点ですでに話題沸騰だった彼らが去る4月にリリースした待望のデビュー作『THE COLOURFUL LIFE』は、タイトルの通り、鮮やかな色彩を思わせる豊かなソングライティングセンスと歌、そしてバーナード・バトラーの名プロデュースが最高の形で花開いた、08年を代表する傑作となった。 この作品では、中盤の「NO JOANNA」から「AMYLASE」の流れが特に素晴らしい。 リズム隊抜きという構成の、触れたら壊れてしまいそうなぐらい儚くも美しい名曲「NO JOANNA」の後に続く、彼らの代表曲「AMYLASE」が彼らの存在感を最もわかりやすく示す一曲となっている。 この「AMYLASE」の後半部分、 “You’re the catalyst that makes things faster. Amylase will dry up the plaster.” (君は物事の進行を進める触媒 アミラーゼはしっくいを乾かすだろう) のフレーズから奇跡のアウトロに至るまでのくだりは、まるで新緑の森のアーチの下をゆっくりと歩く中、ふと真上を見上げた瞬間、木々の隙間から一筋の光が差し込み、その光によって景色が真っ白に包み込まれるような、そんな鳥肌が立つ感動的な瞬間を体験することができる。 自分はこのくだりを聴くためだけに5000円払っても良い。それ程までに素晴らしい。 例えば、自ら暗闇の中に身を溶かし、その中でうごめく得体の知れない感情にフォーカスを当てるTHESE NEW PURITANSが“闇”の存在であるのに対して、彼らは触れるもの全てを白に塗り変える圧倒的な“光”の存在だ。 このアルバムのタイトル『THE COLOURFUL LIFE』が示すとおり彼らは、人生というものは自分の気持ち次第でいくらでもカラフルに染め上げることができるということを知っている。 彼らは自分達が放つ光によって人々のキャンバスを真っ白なものに塗り変え、そっと絵の具と筆を手渡してくれる。 そこから先はあなたが好きな色に染め上げれば良い、ということだ。 Cajun Dance Party/AMYLASE ※YOUTUBEでは感動が伝わらないので必ずCDで聴くこと! ![]() 最後は日本から、曽我部恵一BANDの登場だ。 サニーデイ・サービスの解散後、ソロ名義でアルバムを量産してきた曽我部恵一が、初のバンド名義でのフルアルバム『キラキラ!』をリリースしたのは先月の話。 「最高のロックンロール・アルバムを作り上げる」ことを目的として挑んだこのバンド名義でのデビュー作は、今の曽我部恵一BANDが放つポジティヴィティが見事に反映された「最高のロックンロール・アルバム」となった。 この作品を眩しいまでに覆うのは、バンドが演奏する最高のロックンロールと、どこまでも直接的な曽我部恵一のリリックだ。 タイトル曲「キラキラ!」の、 “キラキラしていよう 君と僕 這いつくばったって構わない きっといつか逢えるその日まで ハレルヤ!エブリデイ!” というフレーズは、仕事中に自分のデスクで聴いていたときに、思わず隣の席の上司が「ねえ、それ何?ゆず聴いてるの?」と聞いてきたほど、恥ずかしいまでにあっけらかんとした、包み隠すことのない直接的なメッセージを歌っている。 「恥ずかしいまでに」とは書いたが、実際に“キラキラしていよう”や“ハレルヤ!エブリデイ!”という言葉自体が恥ずかしいわけではなく、今の日本はそういう言葉を大声で言えない風潮だということだ。 似たような風潮として、“夢”や“愛”という言葉を声を大にして叫ぶことがカッコ悪い見方をされてしまったりすることも、まあ、よくある話だ。 いつの間にか、人間の素直な感情というものは歪んでしまっていたようだ。 だからこそ、「キラキラ!」な感覚をどこまでも直接的に歌う曽我部恵一BANDは日本では稀な存在だ。 と言っても、この作品は「キラキラ!」な感覚ばかりを歌った作品なわけではなく、 サニーデイ・サービス時代からの名曲「青春狂走曲」のように、 “そっちはどうだい?うまくやってるかい? こっちはこうさ どうにもならんよ 今のところは まあ そんな感じなんだ” という、思わずポロッと出た自分の弱みを歌った曲もあるが、そんな憂いまでも肩を叩きあいながら笑い合えるロック・ナンバーに変えてしまうあたりが今の曽我部恵一BANDのポジティヴィティだ。 特に最終曲「魔法のバスに乗って」のリリックは素晴らしい。 “ああ 魔法のバスに乗っかって ああ どこか遠くまで ああ 魔法のバスに乗っかって ああ 季節の果てまで さっきまで曇っていた空 いつの間にか晴れてるってことない?” 目まぐるしい現実に疲れた時、一瞬の夢心地を見させてくれる、現代が誇る名チルアウト曲だ。 曽我部恵一BAND/魔法のバスに乗って 『そっかそっか、たしかにみんな良いバンドだね。 てか最後のバンドなんて、下北歩き回ってるだけのビデオじゃん! 「少しはポジティヴになれた?」だって? いやいや、そりゃ相変わらず大変だけど、でも、こんな曲があるから明日も頑張れる気になるのかもね。 「じゃあせっかくだから言ってくれよ」って? わかったわかった。 ポジティヴに行こう!! これでOK??』 ry01
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